泥のにおいもわからない

へっぽこ貧乏女子が侘しい日常やうだうだと考えていることを淡々と吐き出します。

「映画」という娯楽としてのわくわく感って 『風と共に去りぬ』

今週のお題「ふつうに良かった映画」

 

一昨年だったか「新・午前10時の映画祭」で『風と共に去りぬ』をやっていたので近所の映画館に観に行きました。

ちょうど宝塚で『風と共に去りぬ』を公演していた時期だったので映画も観てみようと思ったのです。ちなみに原作小説にも挑戦しましたが1巻の終わりらへんで力尽きました()

1939年という時代のカラー映画を見るのが初めてだったのでどんな感じなんだろうと思っていたのですが、場面の一瞬一瞬が一枚の絵として成り立つような美しい構図と、カラーだからこそ味わえる臨場感を意識的に両立させてるんだなと感じました。

そうした映像の美しさに加えて役者の演技もストーリーも面白さが加わって、休憩付きで上映時間233分という大長編でも全く飽きることなく楽しめました。

で、私が好きだったのが序曲~インターミッション(休憩)~終曲という流れがあること。映画の知識が全然ないんで推測ですけどこれは舞台演劇の流れを踏襲されてるんですよね? 今の映画では休憩付きの大長編てなかなか無いと思いますけど、調べてみると昔は結構あったんですね……

上映時間が長くても、こうしたメリハリがつくことで観客も「さあ、楽しむぞー」と気分を盛り上げることが出来ますし、わくわく感が増すので楽しいと思います。徹底的に娯楽を満喫しようという姿勢で臨めるのですよね。

 

風と共に去りぬ』のような休憩付きの大長編でなくても、「新・午前10時の映画祭」で上映される昔の作品を映画館で観ると、なんだか無性にわくわくするというか、純粋に「楽しんでいる」という感覚があります。

今現在作成され上映される新作映画ももちろん観に行きますが、なぜだろう、どれだけ「映画」という媒体を意識して作られた作品を観ても、どうしてもテレビの延長線上のような感覚に陥ってしまう。テレビも「娯楽」ではありますが、あまりにも日常生活に密着してしまっていて純粋に楽しもうという気持ちが持てないのです。で、新作映画を観に行くときも、もちろん楽しい時間ではありますが、ただ「大きいスクリーンと音響で観る映像」という感じで、ぶっちゃけテレビやインターネットで見ても中身は一緒だけど映画館のほうが設備は良いし暇つぶしになるし行く、という意識が根底にある。もちろん映画館でしか見られない作品もたくさんありますが。

今の新作映画って、テレビ放送とか映像ソフトとかネット配信とか、あらゆる媒体で見ることが可能になったぶん、映画としての見せ方、楽しませ方をあまり追及出来てないんじゃないかと思ってしまう。ど素人が見当違いなこと言ってるのはわかるし上手く説明は出来ないんだけど、上映時間中しっかりと観客の心をつかんで、「映画を楽しむぞ」「映画って面白い」と、映画という「娯楽」に心の底からわくわくさせる作品作りを意図し、実際にちゃんと作れたのはそれこそテレビが完全に普及する前の時代までだったんじゃないか? 

 

ということを思って、「映画」という娯楽をふつうに楽しむことが出来た作品として『風と共に去りぬ』を挙げてみました。

 

風と共に去りぬ [DVD]

風と共に去りぬ [DVD]

 
風と共に去りぬ [Blu-ray]

風と共に去りぬ [Blu-ray]