泥のにおいもわからない

へっぽこ貧乏女子が侘しい日常やうだうだと考えていることを淡々と吐き出します。

鶏肉と諭吉

出身大学に卒業証明書をもらいに行った帰りに、近くの本屋兼雑貨屋のようなお店に寄った。

店内のギャラリーでは何年も前から気になっていたオーダーメイド傘のブランドが受注会をやっていた。転職が決まったというおめでたい時でもあったので、今がオーダーのいい機会かもしれないと思い、色とりどりで美しい形の見本品をいくつも手に取ってじっくりと眺めた。

どれもこれも素敵な傘ばかりで、強く惹かれるデザインもいくつかあったが、どういうわけか「欲しい」という気持ちが全く湧いてこなかった。

あれ、おかしいな、と思って一旦ギャラリーを離れ、本や雑貨の売り場をしばらく歩く。ここも選りすぐりの品ばかりで、普段なら物欲が限りなく膨れ上がって財布の中身と目当ての品を交互に眺めるのが常だったが、今日に限っては全く手に入れたいと思わなかった。

約1年の職なし生活を経て、先日ようやく次の勤め先が決まり、まず最初に思ったことは「お金を稼がねば」ということだった。

次の仕事も世間の同年代に比べればかなり薄給ではあるが、それでも以前よりは少しだけ多くもらうことができる。実家はずっと貧乏で、大人になって働けるようになっても大した能力も器量の良さもないために大した職にはつけず相変わらずお金は無かった。おまけに無職期間が長く続いて、いい加減貧乏の苦しさやくやしさから離れた人生を送りたいと心の底から願うようになった。

私は綺麗だったり可愛かったり、とにかくそうした素敵な雑貨類を眺めたり、気に入った本を読んで空想にふけるといった夢見がちな行為が大好きだけど、それは貧乏や仕事の辛さという現実からしばし逃れて荒んだ心を潤すためだ。

私がいま、そうした行為に関心があまり向かないということは、お金を無駄遣いしたくないと同時に、いまは現実の世界で常に前を行く意欲でいっぱいで、ただ無為に夢を見る必要を感じていないのかもしれない。

ただ「お金が欲しい」という欲求に支配されているのはなんだか即物的で、逆に心の余裕や潤いが足りてないんじゃないかと疑ったりもするけれど、いまは不思議と清々しい気持ちである。本来はすごく後ろ向きで根暗な性格なのに、「どうにかなるし、どうにかする」という腹を括ったような感覚が心の底にある。

まあ、仕事が始まったらまた落ち込んで現実逃避に走る日々に戻るんだろうけど・……(やっぱり後ろ向きじゃ)

あと、お金のほかに最近無性に鶏肉を欲していて、たぶんお医者様からずっと前に「もっと肉食って活力つけろ」と言われたのが頭に残っているせいだと思うのですが、スーパーで買った鶏ささ身をレンジで加熱して塩振っただけとか、コンビニのサラダチキン丸かじりとかこちらもかなり即物的というか、そのまんま過ぎるというか、なんだろう、やっぱり私は単細胞だなと実感する日々であります。

 

 

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