泥のにおいもわからない

へっぽこ貧乏女子が侘しい日常やうだうだと考えていることを淡々と吐き出します。

文楽とボカロのコラボ映画を観てきたぞ

今日は『ボーカロイドオペラ葵上with文楽人形』という短編映画を観てきました。

源氏物語』の「葵」を題材にしたお話で、ボカロの歌に合わせて文楽人形が演じるというもの。詳しい説明はこちら↓のリンクを見てね(丸投げ)。


ボーカロイドオペラ葵上with文楽人形・TOP

 

ロンドンでの「ハイパージャパン2014」で初公開後、日本国内では東京から始まり各地で上演され、今回いよいよ文楽の本拠地関西、京阪神3館での公開です。

 

私が行ってきたのは京都の旧立誠小学校内にある立誠シネマ。廃校になった小学校の中にあります。前々から気になっていた施設ですが今回初めて足を踏み入れました。

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写真ではわかりづらいですがとにかく古い。昭和3年の建物で、京都にはそれよりも古い建物沢山ありますが、ここは趣があるとか懐かしいとか、予め用意していた感想を吹っ飛ばす勢いの古さと傷み具合で、今も芸術・文化活動等でガッツリ利用されてる建物ですが廃墟同然の様相でちょっとびっくりしました。これちゃんと建築物として今後も保存していけるものなんだろうか……

立誠シネマは3階奥の教室で、上映室は暗幕を張って客席は座椅子が並べてありました。列ごとに段差を設けてあるので前の人の頭はあまり気になりません。

 

映画の感想ですが……これ感想言うの難しいな……ストーリー展開は最初の方はちょっと私おつむが弱いので分かりづらかったですが、段々合点がいくようになって、最後はとにかくボカロの音楽と文楽人形の演技の気迫に圧倒されるばかりでした。あ、人形だけでなく黒衣装で人形を操る人形遣いさん達の姿も映像として効果的に演出されていたのが印象的でした。

ボカロも文楽人形も人間の感情とか思いを表現するものではありますが、あくまでも道具であり人工物なんですよね。映画を見るとボカロと文楽人形のふたつが、生身の人間以上に人間の情念などを大きな迫力と生々しさで表現していて、ボカロにも人形にも生命が宿っているようにしか思えなくなってきます。しかし本当にそのふたつに生命を感じてしまうと自分の気が狂ってしまうのではないか、という恐ろしさを本能的に感じ、心の中でブレーキをかけていました。こんな怖さを体験したことがこの映画のすごいところなんじゃないかと思います。だって普段文楽やほかの人形劇、あと2次元のアニメ等を見て、そこに本物の人間みたいに感情移入したり生命力を感じても、それが恐ろしいことだなんて思ったことがなかった。私の感受性が低い成果もしれませんが(苦笑)。

 

とても面白い試みで楽しかったので、今後も活動を続けていただいて、さらにブラッシュアップした作品が観たいなと思いました。

 

 

仏果を得ず (双葉文庫)

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文楽へようこそ (実用単行本)

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