泥のにおいもわからない

へっぽこ貧乏女子が侘しい日常やうだうだと考えていることを淡々と吐き出します。

本当は女の子らしい恰好がしたかった

きのうこの記事を読んで、ちょっと自分の子供の頃を振り返ってみた。


可愛い服や人形が大嫌いな女子だった - 田舎で底辺暮らし

 

私はこの筆者さんとは逆で(?)女の子らしい可愛い服や雑貨が大好きだったのに、親からは「似合わない」という理由で物心ついたころには短髪にズボンといった男の子らしい恰好をさせられて、それがずっと嫌だった。

髪質が多毛・癖毛で伸ばすと手入れが大変だったので、癖が出ないよう強制的にかなり短めのショートヘアーにさせられていて、おまけに元々男顔で声も低く、背も男子より高かったので、まあ女の子らしい服装が似合わないのは事実だった。

でも本当の自分はけっこう乙女趣味なんだよな……赤やピンクやリボンやレースに心ときめかせて、『りぼん』を毎号欠かさず読みお菓子作りと手芸にいそしんでいた少女でした、陰では。

しかし見た目は完全に男子だった。小学生のころは初対面の人には100%男に間違えられていた。仲の良い女の子と二人で遊んでいると年上の不良から「デートですかぁ?」と絡まれたりもした。母と出かけていて母の知り合いの人に出くわすと「息子さん」とか「お兄ちゃん」と必ず言われるが、自分からわざわざ「娘です」なんて当たり前過ぎることを言うのは恥ずかしくて母がフォローしてくれるのを黙って待っていた。母は一応「娘です」と訂正してはくれるものの後に必ず「全然(女の子に)見えないでしょ?」と付け加えていた。そもそも女に見えない恰好をさせていたのは母だったし、母だけでなく父や兄弟からも女の子扱いしてもらえた記憶がない。女の子扱いどころかデブとかブスとかサルとかブタとかゴリラとか……あれ、もしかして家畜ポジションだったのかな^^

初経や胸の膨らみといった2次性徴は嫌悪する女子も多いが私は自分が女子であることの証明書を貰ったみたいでうれしかったな。胸が膨らんだところで肥満気味の体型だったから違和感がなく相変わらず男に間違われていたけれど。中学校のスカートは、鏡を見ると男が女装しているようにしか見えなかったけど、堂々とスカートを履けることを許された身分になれたことが密かにうれしかったな。ただ、制服姿でも近所のおばちゃんたちは道ですれ違うとき私の顔だけを見て「○○さん家のお兄ちゃんか」と言って去って行ったけどな。

中高生になって服選びに親が介入しなくなってからはようやく自分の着たい服を選べるようになったけど、相変わらず短髪の男顔だったので(髪を伸ばすのが怖かった)、女性服専門の店にはなかなか入れず、男女両方の服が置いてある古着屋さんなどで、女性向けだけど甘すぎないカジュアルなものを購入していた。スカートを買えるようになったのは成人してからだ。

アラサーの今では髪を伸ばし化粧をしスカートにパンプスも履くけれど、それでも心のどこかで「こんな私が化粧してスカート履いてかわいいカフェでパンケーキの写真なんか撮ったりしちゃってもいいのか」などと、世間様にいちいちお伺いを立てながら生きている気がする。いや、世間様は私なんかに微塵も関心無いよ、ってことはちゃんと分かってる、分かってるけどね?

 

「衣服は人間の第二の皮膚」とか「衣服こそ人間の第一の皮膚」などとよく聞きますが本当にその通りだと思う。子供が小さい頃は服装や持ち物などは親が全て決めてしまいがちだけど、むしろ心身が形成されていく小さい頃からちゃんと子供の意思を尊重してあげないと、一生外せない枷を残すことになっちゃうよと言いたいです。

 

ちぐはぐな身体―ファッションって何? (ちくま文庫)

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〔全訂新版〕現代文化を学ぶ人のために

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